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2023/10/20
グラフェンコーティング剤開発進捗①
@detail-artist
今日も今日とて開発。
どうもBM TADDYです。
今回は、たまには開発のことでも投稿しようかなーと思い更新。
前から開発している溶剤タイプの製品進捗についてです。
普段、僕はDETAILARTISTのBMをやっておりますが、
実はDAの製品と別で複数の開発ラインを抱えています。
DAで以前、Special Taddy Mix(以下、STM)という製品を限定数量で発売させていただいたのですが、あれは溶剤タイプのコーティング剤で、強撥水が出るものを目指して作った製品です。
このタイプのコーティング剤で一番難しいのは施工性の向上。
どうしてもムラになる。そして反応型の機構を持たせているものも多いので、そのムラが取れない。
硬化型、反応型のガラスコーティング剤を思い浮かべてもらえれば分かりやすいでしょうか。
よくユーザーからは、PH耐性があるものが凄いという意見を聞きますが、僕の意見では全くそんなことはなく、PH耐性を持つだけのコーティング剤であれば簡単に作れてしまいます。
PH耐性があり、かつ施工性が良い。そんなコーティング剤はなかなか難しいですね。
もう一つは安定性です。
この1年で僕が驚いたことのうちの一つは、ユーザーが安定性に対して思ったより寛容であるということです。
スプレーの詰まり(先端部分や内部で固まってしまう)や容器内部でゼリー状になってしまうもの。
こういう製品は基本的にはNGだと思っていました。
使っていたら容器内部で固まってしまい半分以上捨てるハメになった。。。
そんなクレームが来たら悲しくて仕方ありません。半分返金するべきか対応を考えなければいけないレベルです。
しかし、今後はもう少し貯蔵安定性に対しての見解を、見直す必要があるのかなと思っています。
STMは施工性に特化したせいでPH耐性を失っています。(厳密にいうと若干のPH耐性はある)
強撥水とクリアな艶感、抜群の施工性能。簡単にリセット可能な被膜。その代わりに失ったPH耐性。期間耐久性も当初の予定より短くなってしまいました。
まあこういう製品も面白いかなと思いましたが、やっぱりユーザーからするとPH耐性は欲しいようですね。
それでグラフェンコーティング剤の進捗なのですが、PH耐性と施工性を両立できるくらいにはアップグレードできました。
現在計測器にぶち込んで、試験データを取っております。
この製品は早いうちにFTサンプル出したいです。
会社にわがままを言って、実験で必要なグラフェンを大量に消費しておりますが、
グラフェン 30万円/kg いやいや、高いよ。笑
TADDY